雑貨の通販から見つけてくれた金魚のカレンダー

子供用イメージ

私たちが子供の頃は、小学校でも動物がいて当たり前で、情操教育のためにも飼育係があったものです。
今では育てる責任の重さから、一切行わない学校も増えたと聞きますが、なんだか寂しいものだと思ってしまいます。

そのころうちは団地に住んでおり、父は自営で工場を動かしていました。
団地に住むことが、一種のステータスであった頃で、一軒家を作るのではなく団地を選んだんだそうなのです。

そんな家庭に育った私が学校の飼育係になったのは、それだけ動物好きだったからなのですが、団地では動物を飼うことができず、悶々としていたからでもあったといえるでしょう。

そんな私を見た父は、やったこともない通販で金魚が表紙のカレンダーを見つけてくれました。
今でなら、ワンクリックで通販もできますが、この時代は大変です。

雑貨屋でも扱っておらず、ものがあるか見つけるのも一苦労。
まだ自営業だったので、Faxがあり注文票を送るのは簡単でしたが、そもそも雑貨の通販の資料がなかったのです。

おそらく必死に探してくれたのでしょう。
金魚のカレンダーといっても、おそらくどこかの協会のものだったのを覚えています。

非常に細かくできているものの、優雅だとか美しいとは別に、販促的な意味が強かったカレンダーだったのです。 それを父は事務所に嬉しそうに貼ってくれました。

自宅に貼らなかったのは、団地だから買えないということよりも、暇な時にはこれを見に仕事場に遊びに来いということだったのでしょう。
カレンダーを買ってくるのではなく、自立してから熱帯魚に目覚めることにはなりましたが、そのころは必死にカレンダーの金魚を見て思いにふけっていたのでした。

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